

先日お伝えした5つのコレクション。その全体像に続いて、これからは一つひとつのコレクションと拠点を、順にご紹介していきます。
初回は、Atelier。そのなかから、いま最もお伝えしたい一邸 —— Atelier 京都 から始めます。
Atelierは、仲間と過ごす時間そのものを主役にした文化拠点です。どこかへ行くための宿ではなく、そこへ行くこと自体が目的になる場所。
長い卓を囲む夜、それぞれが好きに過ごす昼下がり。予定を詰めるのではなく、気の合う顔ぶれと同じ屋根の下にいる。それだけで満ちる時間のための設えです。
混んでいる、暑い、歩けない。京都にそんな印象をお持ちの方は多いはずです。私たちも、あえて否定はしません。
ただ、今年の夏は少し様子が違います。中国からの旅行者は前年の半分以下の水準が続いていると報じられ、団体の姿が減った街は、体感としてはっきり歩きやすくなっています。加えて、夏の日中を避ける海外の旅行者は多く、朝と夜の京都は、一年でいちばん静かな表情を見せます。
祇園祭の熱が引いたあとの八月、鴨川の川風、夕暮れの納涼床、誰もいない早朝の境内。この夏の京都は、知っている人だけのものです。
七条、材木町。京都駅から歩いて約十分のビルの最上階に、Atelier 京都はあります。ワンフロアすべてがあなたと仲間のための空間です。





日が傾いたら、川へ。等間隔に座る人々、川風、遠くの山の稜線。納涼床の灯りが点りはじめる時間の鴨川は、この街の夏のいちばん良いところです。河原町の食事処へも、そのまま歩いて。
戻ったら、サウナに火を入れて。ロウリュの蒸気、石の水風呂、夜風のテラス。汗を流したあとの一杯を、長卓で。
夏の京都の本命は早朝です。涼しいうちに、東西の本願寺へ、あるいは鴨川沿いを上って。人の少ない境内の静けさは、この季節だけのもの。戻って浴びる朝のシャワーまでが、散歩のうちです。